2022年10月23日から28日まで、アルゼンチンのコルドバで「2022 IBSA ブラインドサッカー アメリカ選手権」が開催されました。開催国であるアルゼンチンのほか、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーが参加し、アメリカ王者の称号と2023年世界選手権の出場権をかけて戦い、決勝ではアルゼンチンがPK戦の末にブラジルを破り、新王者となりました。
IBFファウンデーションは、開幕前から現地の組織委員会と協議を重ね、全試合のライブ配信の品質向上に努め、大会閉幕までに23万を超える視聴数を残し、大会成功の一翼を担いました。
また、IBFファウンデーションは、ライブ配信の費用の大部分を負担する資金援助も行いました。今回の支援でこれまでと異なる点は、ライブ配信や解説に関するガイドラインを事前に現地組織委員会と共有し、開幕直前には配信を行うスタッフと解説者に直接、ブラインドサッカー中継の基準を伝えたことです。私たちのサポートもあり、配信スタッフは大会の最初から自分たちに何が求められているのかを明確に理解することができました。
これは、2022年にイタリアで開催された欧州選手権やメキシコで開催されたワールドグランプリにスタッフを派遣し、ノウハウを蓄積してきたからこそ可能になったことでした。私たちの使命は、多くの人に関わってもらうために、大会運営の質を高いレベルに保つことであり、そのためには基準を明確にし、その基準に到達するための方法を体系化することが不可欠だと考えて取り組んでいます。
IBFファウンデーションの支援により、ライブ配信は英語とスペイン語で行われ、メキシコを除くがブラジルを含むすべての参加国がスペイン語の解説付きライブ配信へのリンクを共有することを選択しました。今回は、IBSA YouTube、FADeC YouTube、DEPORTV YouTube、DEPORTV Facebook、2022 WGP YouTubeなど5つの配信チャンネルが用意されました。配信された全18試合のPV数は合計23万338となりました。
大会の現場に派遣されたIBFファウンデーションのスタッフ2名は、ライブ配信だけでなく、運営に関する様々な助言や協力も行いました。また、IBSA競技責任者の取り計らいで、テクニカルミーティングでレクチャーする機会をいただき、女子キャンプの参加者にIBFファウンデーションの役割と活動内容を紹介することもできました。