2021年9月下旬にルーマニアのブカレストで開催されたIBSAブラインドサッカー欧州選手権ディビジョン2は、IBFファウンデーションにとって新たな挑戦となりました。競技レベルが発展途上の国々を含みながら、翌2022年にイタリアで開催される欧州選手権ディビジョン1の予選を兼ねるこの大会の質を高め、スポンサーシップの活性化も図りました。
IBFファウンデーションは、日本の製薬会社である参天製薬株式会社が大会のスポンサーになることを支援しました。同社のロゴはサイドフェンスの4カ所と、インタビュー用のバックボードにも表示されました。
新型コロナウイルスによる渡航制限などもあり、スポンサーシップアクティベーションで実行可能なことが限られていたのは事実です。しかし、そのような状況下でも、最善策を実践していきました。参天製薬のルーマニアのカントリーマネジャーを会場に招き、大会主催者やルーマニアのブラインドサッカーチームとの関係構築を図りました。また、急遽、表彰式でのプレゼンターも依頼しました。これらが、参天製薬とルーマニアのブラインドサッカーとの関係が発展するきっかけになるものと期待しています。また、この大会は、全世界で4000人以上の従業員を抱える参天製薬社内でも、ブラインドサッカーや視覚障がい者への理解を深めることにつながりました。
ルーマニア、アルバニア、ギリシャ、ポーランドが参加し、4日間で8試合が行われました。全試合がIBSAのYouTubeチャンネルでライブ配信されました。前回大会では決勝戦のみの配信だったため、今回のサポートにより、視聴機会が大幅に増えました。また、現地の放送スタッフの仕事の質も高く、開幕戦は1800回以上視聴されました。
IBFファウンデーションが大陸別選手権を支援するのは、IBSAブラインドサッカーアジア選手権2019以来、2回目です。ヨーロッパはもちろん、競技レベルが発展途上のカテゴリーでも支援できることを示しました。