IBFファウンデーションは、2022年8月に開催された「IBSA ブラインドサッカー ワールドグランプリ プエブラ 2022」において、スペイン語と英語の2カ国語によるライブ配信の品質向上に貢献しました。8月2日から7日までメキシコのプエブラで開催されたこの大会には、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コスタリカ、インドの5チームが参加し、ブラジルが初出場、初優勝を果たしました。
当初予定していた別の国の主催団体から変更となり、メキシコ視覚障害者スポーツ連盟が急遽主催することになったため、準備期間が短いという難しさがありました。しかし、IBFファウンデーションは大会前に現地組織委員会(LOC)と毎週ミーティングを行う中で、カメラの撮影位置や表示する情報、放映するロゴなどについて確認・指示することができました。
さらに、大会前に現地入りした当団体のスタッフが、英語とスペイン語の実況者それぞれに、競技のルール、ブラインドサッカーや障がい者に関する専門用語などの指導や助言を行い、視聴者にわかりやすいものになるように工夫をしました。これは、この競技に精通し、かつ英語とスペイン語の両方を理解するスタッフがいたからこそ可能であったことです。メディアの影響力は大きく、解説者が競技を深く理解し、効果的に伝えることができれば、一般視聴者の理解も変わり、ひいては視覚障がい者への関心も高まると考えています。
国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)のYouTubeチャンネルでは英語の解説付きで配信され、LOCのYouTube公式チャンネルではスペイン語の解説が配信されました。大会終了時には、両チャンネル合わせて30,386回の再生がありました。ライブ配信中は、当団体のスタッフが常にチェックし、問題が発生した場合は組織委員会のメンバーと協力して解決しました。また、LOCからは、「IBFファウンデーションの支援により、放送・ライブ配信の質が当初の予想以上に高くなった」とのコメントをいただきました。
LOCの広報担当スタッフの努力により、多くのメディアが取材に訪れ、出場チームそれぞれの国のメディアを中心に、新聞やウェブメディアなど合計47媒体に様々な内容の記事が掲載されました。